第2章 スタート

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サトミの説明が終わり、姿を消すと一斉に走り出す参加者達。 銀は真里の手を引っ張り体育館からでた。 真里はその手を払い、立ち止まる。 真里:どこに隠れるの? 銀:わからない、、、 真里:一緒だと見つかった時2人とも殺されるんだよ、、、 銀:そうかもしれない、、、だけど1人より2人の方が落ち着くような気がして、、、 真里:確かにそうだけど、、、 銀:9:00までさ、時間あるから、一回みてまわろうぜ。良い場所があるかもしれないし。 真里:うん、、、 2人は寄り添いながら歩き始めた。 銀の考えは確かに隠れる場所を探す事だが、見つかった時のために逃げる時のことも考えているのだ。 体育館をでたらすぐに図書館が目の前にあった。 銀:ペンと紙が必要だな。探しに行こう。 真里:何に使うの? 銀:簡単に校内の地図を書いていこうと思ってね。 真里:ふーん、、、それなら職員室は?見たところ学校みたいだし、あるかもよ。 銀:だな。まずは職員室。 2人は職員室を探しに向かう。 他のメンバー達は、、、 遥と健太は靴箱・玄関にいる。 陽太は保健室。 また トイレに隠れる者。 校長室に隠れる者。 図書館に隠れる者。 銀達同様、校内を探索する者、、、 各々が自らの命の為に必死になっている。 保健室にいる陽太は、ある事に苦戦していた。 サトミに折られた腕を固定するのに苦戦中。その時、知らずに入ってくる別の参加者。 陽太:まさかここに隠れるつもりなのか? 優花:良い場所あればね。アンタは何やってんの? 陽太:みりゃーわかんだろ。 優花:包帯で固定?素人から見ても下手ね。 陽太:お前は出来んのか? 優花:チョット貸して。 優花が包帯で綺麗に固定する。あまりの手際の良さに驚く陽太であった。 陽太:すげぇ、サンキューな。 優花:包帯だけならね。痛みとかはないの? 陽太:あったとしても、どうする事も出来ないだろ。 優花:ここは保健室。 優花は何かないかと探し始める。5分ほど探してようやく見つけた痛み止め。これを飲むと少しは楽になると伝えた。
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