第1章 始まり

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音もなく、、、 臭い、光すらない場所で、、、、、 男は目を覚ます。 両手を震わせながら、前に出したり、横に広げたりを繰り返し状況を確認する。手が壁のような物に当たるのがすぐわかる程狭い空間。 壁を力一杯に叩きながら大声で助けを呼ぶが、人の気配を感じない。数分助けを呼んだが、無駄だと感じて冷静にこうなった状況を考える。 しかしいくら考えても何も思い出せない。頭を抱えて悩み苦しんでると、遠くの方からヒタヒタと足音が、、、 わけもわからず息が荒くなり、助けをよぶ。 男:誰かいるのか!助けてくれ、、、 壁を叩きながら大声で助けを求めるが、足音の主は何も言わず、男の前に立った。もちろん男には見えない。しかし気配で感じることができた。 男の頭に嫌な予感が過った。 もしかしてこいつが俺をここへ、、、と。 パッと明るくなったのを、閉じ込められている男にもわかった。光が隙間からもれているからだ。 光があるおかげで、周囲を見渡す事ができ、何に閉じ込められているのを理解する。 跳び箱の中、、、 しかし、上に力を入れて押し上げてもビクともしない跳び箱。諦めずに押し上げていた時、目の前に立つ者が口を開く。 ???:無駄よ。人間の力でどうこうなる事じゃないから。諦めるのね。あなたは私に見つかったの。game overよ。 男:game、、、 over、、、、、って 男が質問しようとしている間にも、跳び箱の周囲を鋭い剣が宙に浮きながら囲む。男には気づくはずがない。 男:一体どーゆう事なんだよ!? ???:さっき言ったわ。game overだとね。サヨナラ、銀。 男の目が大きく見開く。名前を知っているからだ。何で名前を知っているのかと問いただそうとした時、胸、腹部、背中数カ所に激痛がハシル。口から血を吐き、意識がもうろうとしていくなかで、俺が何をしたんだと思いながら、意識が消えた、、、
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