第1章 始まり

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目と目を合わせる2人 同時に辺りを見回す。 真里が気づいた。 静かで、誰もいない、、、 唯一聴こえる音が公衆電話だ。 真里が公衆電話を見ていると、横から何も言わず手を伸ばす銀。 ちょっとっと、言いかけたが間に合わなかった。 銀は受話器を取り、耳にあてた。 かすかに、、、 微かに声が聴こえる、、、 声にはださず、口パクで真里に何か聴こえると伝えると、恐る恐る受話器に耳を傾ける。 この微かに聴こえる声は何だろう、、、 何を言っているんだろう?と、 真里:いいかい?って聴こえる? 銀:あぁ、確かに、、、その前に、、おって聞こえたような、、、 真里:おー、いいかい。って言ってる。 銀:そのフレーズ、あれだろ?もぉーいいかい?だろ。 真里:そうそう。かくれんぼのあのフレーズじゃない? 2人が何を言ってるのかを理解した時、フフフっと、笑い声がした。 笑い方、声からして女性である。 ここから女性と2人の会話が始まる。 女性:良くわかったわね。褒めるわぁ。 銀:あの、、、誰?褒められても、、、 真里:あたし達の知り合い? 女性:知り合い、、、うーん、違う気がするわ。 銀:じゃぁー誰?俺らに用なの? 真里:イタ電? 女性:悪戯ではないことは確かよ。あなた達と遊びたいだけ。 真里:あたし達高校生ですけど。どんな遊び? 銀:もしかして、少年誌じゃ描かれない遊びとか? 女性:賢いわね。その通りよ。 それを聞くと、真里は口パクで銀に変態だと伝えるが、、、 女性:やだ、変態って、何考えてるのかしら? 2人は固まった。 声に出してないのに何故わかるのかと? 女性:あなた達が考えてる内容はイヤラシイ事ね。高校生にもなると、考える事が違うわぁ。 頬を赤く染める2人。 女性:頬も赤く染めちゃって、可愛いわね。イヤラシイ事じゃなくて、、、、 頬を赤く染めてた2人だったが、徐々に真っ青になる。 イヤラシイ事ではなく、恐ろしい事だと言ったからだ。 女性:恐ろしい事よ。かくれんぼ。 銀:かくれんぼ? 真里:それのどこが恐ろしいのよ? 女性:鬼に見つかると、死ぬからよ。 2人は同時に えっ? っと声を漏らす。 女性:恐ろしいでしょ?
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