第1章 始まり

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銀:見つかると死ぬって、頭おかしんじゃないのか? 真里:そんな遊びあるわけないじゃない。 女性:それが あ る の 。楽しそうでしょ。 真里:いや、楽しくないでしょ。 女性:楽しいわよ。最後まで残った人は何でも願いを叶える事が出来るんですもの。 銀:お前、どこの病院抜け出してきたんだ? 女性:失礼しゃうわ。 真里:精神科じゃない? 女性:良く言うわ。 銀:じゃ、何だよ? 女性:単刀直入に聞くわね。かくれんぼする?私と遊ぶ? 真里が冗談じゃないと言いかけたが、銀が無言で電話をきった。正気じゃない奴とこれ以上話しても無駄だと感じたからだ。 公衆電話から離れて歩く2人だが、またも呼び出し音が、、、 無視する銀に対して真里は後ろを振り向いた。 立ち止まり、 嘘っ っと、手を口にあてる。 横目で真里を見た銀もまた後ろを振り向き、目を大きく見開いた。 呼び出し音は鳴りっぱなしだが、肝心の公衆電話がない。ボックスごと消えたのだ。 真里:電話がなくなってる、、、 銀:それもそうだけど、この呼び出し音はどこから、、、 辺りを見回してもどこにもない。この不思議な現象はさらに続く。 ガチャ っと、受話器をとる音が、、、
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