第1章 始まり

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無言のまま歩く2人 周囲には誰もいない 車すらも通らない、、、 校門に着いたが、いつもいる生徒指導の教員が立っていない。 ラッキーっと、横で声を漏らす真里だが、銀は下を向いたまま。 教室まで誰も歩いてないのだ。 真里:流石に変じゃない? 銀:確かに、、、 しかし、教室を隠れてみるといつもの風景であった。ただ、そこに担任の姿がないだけである。 真里:真弓先生いないよ。 銀:職員会議とか?どうでもいいや、早く入ろうぜ。 2人が教室の戸を開けると、一斉に注目するクラスメイト達。 遥:まーた2人で登校?相変わらずね。 健太:いい加減付き合えば? 遥と健太の2人はいつもこの調子。 銀:お前らこそ付き合え。 遥:言うと思った、2人はいつもと一緒じゃん。 真里:2人はってどーゆう意味? 真里が不思議そうに聞くと、後ろから声があがる。 陽太:皆、ここに来る途中変な事が起きて、今その話しをしてたとこ。 銀:変な事? 陽太:俺の場合は、家の外に見たことない公衆電話があって、頭のおかしい女から色々聞かされてた。 遥:私も同じ。 健太:俺もだ。 2人は驚く。クラスメイト全員があの電話を受けていた。話しを聞くと、2人だけ参加すると言った奴がいる。名は大輝と陽太。 大輝:面白そうじゃん。ホントにあればだけど。 銀:お前はバカなのか?あの話しがホントなら危険ってわからないのか? 大輝はにやけた顔で、、、 大輝:だから、ホントにあればと言ったろ?あるわけないじゃん。アイツは頭がおかしい女なんだから。 銀:確かに頭がおかしい女だが、きった後にテレパシーを使って話しかけてきたのはどう説明するんだよ。 銀がそのことを言うと、一瞬静まりかえる教室。 みんなは無言で銀を見る。 真里:どゆこと?テレパシー使ってきてたでしょ? 遥:えーーっと、テレパシー? 健太:何それ? 2人はテレパシーの内容を伝えた。 遥:そんな事あるわけないんじゃない?2人で幻聴聞いたのかも。 健太:流石に2人で同じ幻聴は聞かないんじゃないかな? 陽太:もしそうだったら、このクラス全員が参加者って事か、、、 銀:冷静だな。 陽太:当たり前だろ。どんな結果になったとしても、ここで騒いでても仕方がない。なるようになるだけさ。 銀:なるようになるだけだと?
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