6人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
無言のまま歩く2人
周囲には誰もいない
車すらも通らない、、、
校門に着いたが、いつもいる生徒指導の教員が立っていない。
ラッキーっと、横で声を漏らす真里だが、銀は下を向いたまま。
教室まで誰も歩いてないのだ。
真里:流石に変じゃない?
銀:確かに、、、
しかし、教室を隠れてみるといつもの風景であった。ただ、そこに担任の姿がないだけである。
真里:真弓先生いないよ。
銀:職員会議とか?どうでもいいや、早く入ろうぜ。
2人が教室の戸を開けると、一斉に注目するクラスメイト達。
遥:まーた2人で登校?相変わらずね。
健太:いい加減付き合えば?
遥と健太の2人はいつもこの調子。
銀:お前らこそ付き合え。
遥:言うと思った、2人はいつもと一緒じゃん。
真里:2人はってどーゆう意味?
真里が不思議そうに聞くと、後ろから声があがる。
陽太:皆、ここに来る途中変な事が起きて、今その話しをしてたとこ。
銀:変な事?
陽太:俺の場合は、家の外に見たことない公衆電話があって、頭のおかしい女から色々聞かされてた。
遥:私も同じ。
健太:俺もだ。
2人は驚く。クラスメイト全員があの電話を受けていた。話しを聞くと、2人だけ参加すると言った奴がいる。名は大輝と陽太。
大輝:面白そうじゃん。ホントにあればだけど。
銀:お前はバカなのか?あの話しがホントなら危険ってわからないのか?
大輝はにやけた顔で、、、
大輝:だから、ホントにあればと言ったろ?あるわけないじゃん。アイツは頭がおかしい女なんだから。
銀:確かに頭がおかしい女だが、きった後にテレパシーを使って話しかけてきたのはどう説明するんだよ。
銀がそのことを言うと、一瞬静まりかえる教室。
みんなは無言で銀を見る。
真里:どゆこと?テレパシー使ってきてたでしょ?
遥:えーーっと、テレパシー?
健太:何それ?
2人はテレパシーの内容を伝えた。
遥:そんな事あるわけないんじゃない?2人で幻聴聞いたのかも。
健太:流石に2人で同じ幻聴は聞かないんじゃないかな?
陽太:もしそうだったら、このクラス全員が参加者って事か、、、
銀:冷静だな。
陽太:当たり前だろ。どんな結果になったとしても、ここで騒いでても仕方がない。なるようになるだけさ。
銀:なるようになるだけだと?
最初のコメントを投稿しよう!