【R18】お仕置きという名の甘い一時(クラウル)

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【R18】お仕置きという名の甘い一時(クラウル)

 婚礼の儀式は数日にわたって行われる。  とは言え、正式な儀式は一日目で終わり、それ以降は主にパーティーやお披露目だ。その間、カールは特に忙しくしている。  それでも幼馴染みで飲みたいと時間を作ったのは二日目の夜、晩餐会の後だった。 「大丈夫なのか、カール。姫が待っているんじゃないのか?」  クラウルの問いかけに、カールは苦笑して首を横に振る。そして、目の前のワインを飲み込んだ。 「今日は幼馴染みと少し語らいたいと言っておいた。存分に、楽しんできてくださいと返ってきたから大丈夫」 「デイジー様は出来た方だな。私は時々怒られるよ、何時まで仕事してるんだって」 「それもまた良妻だろ」  今年の六月に結婚したばかりのヴィンセントは苦笑し、新婚のカールは初々しい感じで笑っている。  羨ましいとは思う。だが前程の焦りはない。ゼロスの存在は大きく胸に満ちているから、それで十分に満たされているのだろうと思う。 「後はクラウルだけか。調子はどうなんだ?」 「ん?」  不意に話を振られ、クラウルは面食らったように見る。  期待するカールの子供のような瞳。ニヤリと楽しげに笑うヴィンセント。  その双方を見ながら、クラウルは苦笑した。     
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