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 不意にチヅルに呼ばれた、見ると2人組の茶髪と眼鏡の男の人たちを捕まえたらしい。 「ほら、2対2でちょうどいいでしょう?」 「新しいところか、ぼったくりじゃないの?」  茶髪の男が怪訝そうに言った。 「全然そんなんじゃないって、チャージも1時間4500円の指名1000円ドリンクも1000円。普通でしょ?」 「目当ての子が居たわけじゃないし、ここでもいいんじゃない?俺どこでもいいよ」  眼鏡をした男の方は本当にどこでもよかったらしい。適当に通りをうろついて条件が良ければそこでいいという感じだった。 「それじゃきまり!2名様ごあんな~い」  5人は店の入ってるビルに入っていった。 「おさわりあり?」 「うちはそういうのなし、おさわりあったらもっと高いでしょう」 「ちぇ、それもそうか」  茶髪の男の方はおさわりありがよかったらしい。眼鏡のほうは何も言ってこない。  エレベーターが到着すると須藤が「2名様ご案内です」と大きな声で中に声かけた。 「こちらへどうぞ」とウェイターが案内したのは待機席になっているのとは反対側の席で、壁があって待機席からは見えない。まったく見えないというのではなく、薄ぼんやりと擦りガラスで隔てている感じだ。  茶髪と眼鏡の男が座るとチヅルは茶髪の男の方に座ったので、カナイは眼鏡の男の方に座ることにした。
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