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「じゃ、ドリンクどうします?水割りでいいですか?それとも他にもメニューありますけど」  すかさずチヅルが飲み物の注文を取り、さすがだなぁと見とれていると。「私達もドリンクいいですか?」とチヅルが聞いた。「ああ、いいよ」と、了解を得れたのでウェイターに注文をすると、そのままハウスボトルで水割りを2つ作り始めた。  一連の流れの様にやってのけるチヅルを、ぼ~っと見ているしかなかった。 (だめだ、話をしなきゃ)  自分が(ほとんどチヅルの力だが)連れてきた客なんだからさっきみたいな真似はできない。 「お名前なんて言うんですか?私カナイって言います」 「佐々木ミノル」 「お歳はおいくつなんですか?」 「24歳」 「お若いんですね、お仕事は何をされているんですか?」 「俺はチラシを配るバイト、あいつも同じだけど、会社が違う」  思ったより眼鏡の男はしゃべってくれた。見かけからして女慣れしていないと思ったが違うのかもしれない。 「はいどうぞ」  チヅルがウェイターに頼んでカラオケの機械を持ってきてもらっていた。自分たちはもう入力したらしい。 (こういうところってやっぱりディエット曲とか歌うのかな?)  なんとなく夜のお店のイメージというと、デュエットを女の肩を抱きながら歌っているおじさんのイメージが頭の中にあった。
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