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「キャバクラに来る客って、結構おさわり要求してくる気がする」
「そうなんだ」
じゃあ、ずっとあんな風に抵抗しなければいけないのだろうか。触られたときに鳥肌が立ったのを思い出す。
(そうだ、今日の分の日払い貰わないと)
レジの方に行くとジュリも日払い目当てだったのか何か書いている。今日日払いいくらしましたという書類らしい。
「私も日払いいいですか?」
「カナイちゃんね、うん大丈夫1日5千円までね」
レジ担当のウェイターがそういうと書類を出してきた。
あれっと気が付く。
「ジュリちゃん指名のお客さん来てたんじゃないの?」
「ああ、今日はオープンだから顔だけ見せにきたみたいで、すぐに帰っちゃった」
時間を見ると夜中の1時だった。これで今日一日いくらになるのだろう?時給は2500円と書いてあったが、今日の客入りを見ていてそんなに出るように思えなかった。
カナイは荷物を持って、日払いのお金をもらうとエレベーターに乗り込んだ。
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