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 コンビニの外に出てから開いてナイトバイトの欄を見た、結構な数が載っている。その中でも家から近くて日払いがある店に絞り込んだ近日オープンと書いてある。それならみんなスタートが同じだから目立たなくていいかも。  とりあえず電話を掛けてみて、面接してもらってからだ。そもそも面接にも落ちるかもしれないのだから・・・。  正直夜の仕事なんてやったことがない、そもそも接客自体をやったことがない。でも、背に腹はかえられなかった。  面接の連絡先は携帯電話の番号になっていて、担当:尾崎となっていた。  番号を確認しながら電話を掛ける。 『はい、ユニティの尾崎です』  若い男の声がした。威圧感は感じられない。内心ほっとする、ヤクザの様な人がやっているのではないかと思ったからだ。 「求人誌を見た小川と申しますが、まだ募集はされておられますか?」 『はいしてますよ。良ければ今日の夕方にでも面接どうですか?』  面接の電話だとわかるとほっとしたように軽快になったようだ。しかしいくらなんでも、今日の今日面接は幾分準備ができていないと、コンビニのガラスに映る自分の姿をチラっと見て考えた。 「えっと、明日でもいいですか?この後は用事があるので」  咄嗟に嘘をついた。 『では明日の夕方4時ごろでどうでしょうか?』 「はい、その時間でお願いします」 『では小川さん明日お待ちしております、持ち物は身分証明書と印鑑だけでいいですよ、店の前まで来たらこの番号にかけてきてください』 「分かりました、ありがとうございます。それでは失礼します」
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