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「なんだろう?そんなに日に焼けてる訳でもないし」 「正解はね、殺し屋」 「え?」  きょとんとなった。あるとしても、こんな一般人の女の子に言ってもいいのか?組織から狙われないか? 「誰を殺すの?」 「ん~、政治家とか?」 「どうやって?SPとか居るんでしょ?ああいう人たちって」  TVで黒服でサングラスの男達に囲まれている要人を思い出す。 「そりゃ、こうやって遠くのビルから銃で構えてズガーンって」  そう言って、ライフル銃を構えるような恰好をした。 「それじゃ最近は誰を殺したの?」 「う~ん、外国のお偉いさんかな」  もうここまで来れば、某スナイパーの漫画の主人公になりきっているんだな、と思い笑い出してしまった。 「ああ、笑ったな。本当だぞ」 「ごめんなさい、ニュースでそんな事件見なかったなと思って」  おなかを抱えて笑っていると。 「マスコミにばれてちゃ仕事にならないからね、こっそりとね」 「やだ、本気にしたらどうするんですか?」 「いや、本当だって」
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