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 と言いながらも同意できないでいた。男の人はやっぱり最終的には手折れそうな儚げな女の人の方を選ぶと思う。 「失礼します、そろそろお時間ですが」  ウェイターの柴田が声を掛けてきた。 「あ、1時間延長で。いいよなみんな」  小野が大声で声を掛けると、みんなそれぞれがOKと返事した。  そこからは王様ゲームをしたり、古今東西や山手線ゲームなどで盛り上がった。人数が居るからゲームも先が読めなくて面白い。そして、楽しい時間はすぐに過ぎて行った。  次の延長のお伺いは断って清算をしていた。みんな割り勘らしい。なるほど、それで指名はするなと最初に決めていたわけだ。  全員をエレベーターまで見送ると、チヅルが話しかけてきた。 「ごめん、明日はみんな忙しいって、来週の月曜日でどうかって話してたんだけどいいかな?」  明日の話と言えば、女の子だけの焼肉だったはず。明日は土曜日だから同伴も多いのかもしれない。明日から月曜日に変更になってもカナイは何も問題なかった。 「うん、いいよ。じゃあ月曜日で」 「OK、じゃ、月曜日の18時駅のコンビニ前で」  ニカッと満面の笑みを湛えると、チヅルは店の中に入っていった。他の子の調整もするつもりかもしれない。  女の子が焼肉行くって、男の人に話すと不自然に映るかもしれないが、意外と女の子は焼肉は好きだ。  月曜日のことを思い描きながら、ルンルンと店に入っていった。
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