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次の日18時過ぎぐらいに、ジュリからメールが入った。お客さん2人で飲んでるんだけど、同伴してくれるから来ないか?とのお誘いだった。
もちろん、カナイはすぐにOKの返事をして、待ち合わせ場所を聞くと、ユニティの近くでやっている居酒屋だと言うことだった。
すぐに準備に取り掛かり、シャワーを浴びて化粧もしてとやっていたら1時間ちょっと掛かって、やっと居酒屋に着いた。
中に入るとジュリを挟んで客2人と、カウンターの席に座っていた。
3人が振り返ると、まずジュリが声を掛けてきた。
「カナイちゃんこっちこっち」
と、手招きしている。
「ごめんなさい、遅くなりました」
「まぁ、急だったからしょうがないよ」
左側の客がビールでいいかと、席を勧められながら言ってきた。
「はい、お願いします」
「カナイちゃんお店で見たことない?こちら新田さんと山本さん」
そう言われて、よく見ると二人とも見覚えがあった、確かいつもは左側の客がサエを指名していたはずだ。
「えっと、サエちゃんのお客さん?」
「そうそう、今日はサエのやつ、子供が熱出したとかで来れなくなってさ、でジュリに仲のいい子だったら誰でもいいから呼べって言ったんだ」
「他にも声掛けようかと思ったんだけど、カナイちゃんがいいなって思って、メールしたの」
「わぁ、他の誰でもない、私を呼んでくれてありがとう」
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