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『絶対ジュリなの!あいつ私の悪口ばっかり言って、最低なのよ!』  絶対と言い切れる何があるのか分からなかった。 「ジュリを家に入れたから盗まれたのよね?」 『違うわ、あいつ勝手に入って盗んだの』  鍵が掛かってるのに、勝手に盗まれたなら。ジュリではないんではないだろうか。 「一体いくら盗まれたの?」 『全部よ、全部』  興奮しているようなので、とりあえず証拠が消える事のないように現場保存するして、盗まれたなら警察に届けたほうがいいよと言って電話を切った。  それからジュリと目が合うと思い出してしまって、本当に盗んだのだろうかと疑ってしまった。  ビルの前に出ると新田と山本が居た。二人とも今日は車では来てないらしい。 「最近は飲酒運転もうるさいからな」  と、笑って山本が歩き出した。  ラーメン屋はすぐ近くなので歩いても2,3分だ。 「サエから連絡あったか?」  唐突に山本から聞かれた。 「うん、一昨日ね。それがどうしたの?」  まさか、ジュリが泥棒したなんて話は言えない。 「そうか、やっぱりな」 (何がやっぱりなんだろう)
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