Lupus in Tabula

1/4
前へ
/4ページ
次へ

Lupus in Tabula

とある小さな村は古より昔から人狼と称される人外の獣に憑りつかれてる。 その獣は毎夜、昼間被っていた村人の毛皮を脱ぎ捨てては、村人が寝静まった真夜中に人狼へと姿を変え、純朴な村人たちを殺害し、己の餓えを満たしていくのだった。 生き残った村人たちは獣を見つけるため、昼になるたび頭を突き合わせてこの問題を議論している。 そして、その中の1人が人狼の疑いをかけられ、私刑にかけてゆく。村人に混じった獣を見つけるために。 私刑されたもの、殺害されたもの、すべて行方不明(MISSING)扱いされ続け、けれど獣は一向に見つからない。 村人は考えた、そしてあるお伽話を思い出した。 今宵もまた、獣の咆哮がどこからともなく聞こえてくる・・・。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加