リアル「なろう系ハーレム」な世界

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真っ暗になった画面の前で、中島先生は泣きそうな顔になっていた。この人は俺よりも二つ年上だが独身。この園のスタッフの中ではおそらく最大のバストサイズを誇っている。ただ……その他の部分もそれなりに大きい……のだが、俺としては、まだ「ぽっちゃり」と言えるレベルで、十分許容範囲だ。泣きぼくろが印象的で色っぽい顔立ち。性格はおっとりしていて優しい。 「困っちゃった……明日までに、保護者に渡す遠足のチラシ作らなきゃならないのに……」 「ファイルは他の場所にはないんですか?USBとか」 「このパソコンの中にしかないのよ……昔作ったヤツを、日付とか内容とか、ちょこっと変えるだけでずっと済ませてきたからねぇ……」 「去年のチラシ、残ってないんですか?」 「それがねぇ……余りは全部捨てちゃったのよねぇ……」 「そうなんですか……」 そうなると、俺はもうお手上げだ。去年のものが残っていれば、俺がちゃちゃっと同じようなヤツを作ってしまえるんだが…… 「困っちゃった……どうしよう……」 そんなウルウルした目で見られても……俺も困ってしまう。 しゃあない。 とりあえず、古いPCを診てみるか。直せるものなら直さないと、さすがにPC一台はつらいからな。 「中島先生、場所空けてもらえます?」 「え、ええ……」 俺はデスクの下にあるPCの、電源ボタンを押してみる。 あれ、電源入るじゃん! ところが。 BIOS の画面が出るか出ないか、ってところで、また落ちてしまう。 ……。 この症状は、心当たりがあるぞ。電源ユニットの異常かもしれんが、もう一つ可能性がある。むしろそちらの方がアリそうだ。     
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