リアル「なろう系ハーレム」な世界

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とは言え、他の先生方も決して魅力的でないわけじゃない。今、俺の目の前で新しい方のPCに向かって何か作業をしているのは、立川マイ先生。専門学校を卒業したばかりの二十歳そこそこで、ここの最年少の先生である。かわいい系の顔立ち、背も低く幼児体型で、JK、いや下手すれば JC と言っても通用するくらいのロリっぷりだ。アイドルとしては人気が出そうな感じである。 だけど、ぶっちゃけ俺はそれほどロリ属性があるわけではない。むしろ年上好みだったりする。そもそも、こども園に勤める男がガチのロリコンだったりしたら、めちゃくちゃヤバいだろう。実際、その辺りは面接でもかなりしつこく探られた。まあでも、立川先生は一応成人なので、ギリギリ俺のストライクゾーンに入っているとは言える。合法ロリというヤツか? 彼女はずっと電卓を叩きながら、しきりに何かを入力している。 何をやっているんだろう、と思って、画面を見たのだが…… 彼女が開いていたのは表計算ソフトだった。自治体から送られてきた、延長保育を記録するシートに入力しているらしい、の、だが…… ええと…… わざわざ料金を、電卓を叩いて計算して、入力している……? それ、表計算の意味なくね? この業界はICT化が遅れていて、スタッフのリテラシーもかなり低い、とは聞いていたが、まさかここまでとは……どうやらシステムの使い方をそこそこ理解している篠原主任は、かなりのレアケースのようだ。やれやれ。 「……すみません、立川先生」 「あ、ヨシユキさん!何ですか?」     
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