妖灯戯

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「きのうみたいに、ちゅーって、して」 「蒼空」 「あさぎはぁ、ぼくいがいのひとと、ちゅーは、 だーめっ」 人? 狐? どっちだっけ? 、、、どっちでもいいや バシッッ! どーせ恨まれてんだから 叩くなり、喰うなりすりゃーいい でも、浅葱は僕の浅葱だ 頭はぐるぐる、身体はフワフワ 鈴の音、靄が渦を作って壁を走る すごく気持ちがいい 身体が(たか)ぶってくるってこんな感じ あーっ あーっ あはははは浅葱ぃ 勃ってる 背の低い僕のお腹に、重ねた浅葱の 硬いものが当たってる ふふーん 僕だけじゃないんだ 浅葱のに触れてみる 大きい 大きくて、硬くて、、、熱い 儀式なんかどーでもいい もう、うだうだ悩まないんだ、僕は ふらふらしながらももう一回背伸びして 浅葱に耳打ちした 「ぼく、これ、ほしい」 暗くて表情はよくわかんないけど、浅葱が かがんで僕に耳打ちする 「本気出せよ」 へ? なんか言った? 途端にひょいと抱え上げられて、弧白の前に連れてかれた バシッッ! 煩いな バシッッ! まーだイラついてる 「こーわぁーくーなぁ~いよ~」 浅葱に抱かれながら、暗いのを良いことに思いっきり鼻に皺を寄せた顔を向けてやった そっと下ろされた床 浅葱が衣を脱ぐ布擦れの音 僕も、、、と思って袴の紐を探すけど、 あれ、、あれ、、、 手がおぼつかなくて探せない しゅるっ 浅葱が解いてくれた 重なる身体 浅葱の身体つめたーい 僕が熱いのかな だって全身が熱くて、心臓みたいで、あちこちで 脈をうってる
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