なみだの雨に・・

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なみだの雨に・・

まどろみ、目を閉じ、伝わる悲しみ・・・ 疲れた私は、壊れた、ピアノ。 なみだが、ほほをつたわり落ちるから・・ 眠れぬ我が身が、ぼろぼろにチリバル。 氷の世界で、素肌で よこになりしみじみ、思うのは、この世に 生きるには、憎く、美しい世界だから。 教えられた。 知恵や表情が、思い出せなくなる。 なみだの雨に、濡れています。 今はただ、悲しいだけ、 ほしいと願うは、幻のなかのものだけ・・ 私は、なぜ、わたしなのでしょうか? 誰か答えを教えてほしい。思い望むまま。 雨に濡れている びしょ濡れの身体を…見ないで下さい。 どうせ、通り過ぎていく。ひとならば・・ わたしは、なぜ、わたしなのでしょうか? くだらない。私なのでしょうか? このまま、雨に溶けて行け。 どうせ、消えてシマエ。 雨に。 なみだの雨に流されて、シマエ。 なみだの雨。雷雨になる。 そうして・・・ 激しい雨に、沈み込もう・・
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