四章
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むしょうに、雅人に会いたくて、しかたない。 一階におりると、祖母に声をかけた。 「おばあちゃん。わたし、出かけてくる。朝ご飯も外で食べるよ」 「ああ、ちょっと待って」 祖母は自分の部屋のふすまをガラリとあけて出てくると、愛莉に赤いちりめんの小袋を渡してきた。 「ほら。できたよ。お守り。ちゃんと持っておくんだよ」 「早いね。ありがとう」 愛莉は祖母のくれたお守りをポケットに入れた。
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