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「何コレ? わけわかんないよ。なんで、おじいちゃんが若くなってるの? 死んだんじゃなかったの? お父さんは? 死んだのは、お父さんだったの?」
すると、玄関の方で音がした。
「愛莉、帰ってるの?」
祖母の声が近づいてくる。
しばらくして、祖母は離れにやってきた。
「愛莉。おまえ、見てしまったんだね」
「おばあちゃんが、ここに誰かをかくまってるのは知ってたよ。でも、わたしには言っといてくれても、よかったんじゃない? わたし、もう子どもじゃないよ」
祖母がすまなさそうな顔で言った言葉を聞いて、愛莉はさらに混乱する。
「ごめんよ。でも、お父さんは警察に追われてるから、なるべく秘密にしておきたかったんだよ」
「えっ……?」
祖母は何を言っているのだろうか?
ここにいるのは祖父だ。父ではない。
まさか、祖母は、祖父のことを父だと思って、人目から隠していたのか?
だまりこんだ愛莉を見て、祖父がいたわるように声をかけてきた。
「すまなかったね。愛莉。もう、おまえにも、ほんとのことを話していい年だ。おまえなら、わかってくれるだろう」
そう言って、祖父は語りだした。
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