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「それにねぇ、今こんなんだけどもともとはみーちゃんとおなじくらいのサイズなんだよ」
「えっ」
「胸だよ」
みどりさんがわたしのうすっぺらい胸元を覗いていた。
サイズを見抜かれたことよりも、みーちゃん、という言葉の響きにうろたえた。
それはちいさい頃に千絵梨がわたしを呼ぶときの名前だったから。
さっき知ったばかりの彼女のふっくらとした胸元の感触を思い返してみた。
張りがあってしなやかで、甘い香りのする……そうか、この懐かしい香りはきっと、あかちゃんのにおいなんだ。
無邪気に笑うみどりさんのなめらかな横顔がキレイで、少しみとれてしまった。
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