vol.1 日常

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朝日と蕾が仲良く喋っている。彼らとは小中高と一緒だ。 小松 朝日、見た目は某ロボットアニメのガキ大将に似ている。 母親が朝日の母と同級生で、いつも遊んでいたらしい。それもあってか、朝日とは気がついた頃には仲良くなっていた。家が自転車で五分くらい行ったところにあるため、子供の頃からよくお邪魔していた。周りにはなにもないため、遊ぶとなったら、家の中でゲームをするか、近くの空き地でスポーツをして遊ぶくらいだ。 ちなみに朝日は中学校から野球をしている。 高校では1年ながらレギュラーとして活躍している。 いわゆる、動けるデブというやつだ。 そんな彼ではあるが、高校ではなかなかおとなしいらしく、とても真面目な生徒であるという噂が俺のクラスにまで聞こえてくる。まあ、確かに不良ってわけでもないが。 加賀 蕾、見た目は某鍵アニメのヒロインに似ている。 特徴的なのは、髪の色だ。まっ金金である。 その理由としては、実は蕾はアメリカと日本のハーフであるからだ。 蕾は日本で生まれたが、すぐアメリカへ行き、俺が小学校三年生の時に引っ越してきた。なんでこんな田舎に引っ越して来たのかは謎である。 目も少し青みがかっていて、綺麗である。 容姿は、背が低く、どちらかと言えば日本人寄りの顔をしている。 一応帰国子女であるため、英語は話せるらしい。 噂では、この前の模試で英語の点数が満点に近かったらしい。少しは俺に点数を分けてほしいものだ。 部活は俺の入っているバスケ部のマネージャーをしている。中学校は人数が少なかったため、男女混合のバスケ部だった。俺と蕾は一緒なタイミングでバスケを始めた。男女混合であったため、大会などには出ることができず、練習だけして引退したという感じになる。 三人でしばらく歩いていると川が見えてきた。 「ってかさ、前々から思っていたけど、隼人はなんでそんな髪を伸ばしているの?」 蕾が聞いてきた。 「いや、切るのが面倒くさいだけだよ。」 本当のことを言うと、俺の大好きなバンドのボーカルの髪型を真似しているのだが、、、 「ってかさ、川行って何すんの?」 「泳ぐしかねぇだろ!」 言われてみればそうだな。 川についたら、朝日と蕾はすぐに服を脱ぎ捨て、川に飛びこんだ。 「相変わらずだな、、、」 そう呟くと、俺も服を脱ぎ捨て川に飛びこんだ。
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