二時間に一度が、何回も。

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 ぬるま湯となった水の中から、容器を取り上げる。首筋にあてて、ぬくもりを確かめる。  ああ、あたたかい。ああ、しんどい。他に何もいらないから眠らせておくれ。その泣き声の聞こえぬところへ、わたしは行きたいと思う。  小さき人よ、おつらいでしょう。わたしも、つらいのです。小さき人だったわたしよ、つらかったでしょう。では、わたしのためにミルクをあたためてくれた者は?
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