二時間に一度が、何回も。

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 容器を差し出すと、ほの光る唇が、飲み口をとらえて吸い付いた。その唇の動くさまを、わたしは見つめている。  小さき人よ。大きい人になったなら、今は使えぬ言葉でもって、自分は愛されてるのかと、問うてみたいですか? 返らぬ想いに涙を流し、うち寄せる、愛の名から離れた諸々の言葉に唇を噛みますか?  愛されてみたいと、思ったとき、考えてください。どんなふうに、愛されたいですか?  小さき人はわたしを呼び、わたしは小さき人を見つめます。  ああ、しんどい。ああ、つらい。  愛している、なんて、とても言えません。今言えることはただひとつ。「他に何もいらないから眠らせておくれ。」
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