二時間に一度が、何回も。

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 わたしは大きいひとです。わたしは大きい人になれたのです。誰一人例外はいません。わたしにミルクを与えてくれた人が、わたしを大きい人にしてくれたのです。二時間に一度を、何回も。わたしのために、何回も。  言葉を覚えたわたしは問いたかった。自分は愛されてるのかと問いたかった。何々のふうに愛されたいと、考えた。だけど、太陽が見ているとき、ずっと傍に居て、月が見ているとき、二時間に一度見つめるような、そんな、奇跡のようなもの、とても考えられなかった。
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