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ペンダントを2つとも付けて、後ろを向いてバスタオルを脱ぎ、全てを見せるように小倉さんの方へ向き直した。
真っ裸の身体にペンダントが輝いた。
「綺麗だ」
「CHAUMETが?」
「CHAUMETを着けた陽菜。色っぽい」
そう言って、私を抱きしめた。
バックで突かれている最中、首から下がったペンダントがゆらゆらと揺れているのを見ていた。
我慢出来ず、腕の力が抜けて、上体が崩れた時、CHAUMETのペンダントが白いシーツの上にフワリと言う感じで落ちた。
美しい・・・。瞬間、そう思った。
逝きそうになるのを、そのペンダントの美しい印象が頭に浮かび、それに集中するように堪えたので、だからきっと、最後は貯まっていたものを吐き出すように、爆発的に逝ってしまったのだと思う。
そんな事を考え、息を整えながらテーブルの方を見る。
テーブルの上には開けられたプレゼント仕様のCHAUMETのケースと包装紙、ほどいたリボンが転がっている。
テーブルの方を見て、横になっている私の後ろから小暮さんが軽く抱きしめる。
その瞬間、全てが満たされる気がする。
・・・・・・
3時間前、CHAUMETのショップで私は、ピンク(ピンクオパール)のペンダントを選んだ。
最後まで、ネイビー(ラピスラズリ)のものと迷っていた。
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