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前から、礼子と由美には小暮さんとのお付き合いを言っておいた方が良いと思っていたのだけど、ついつい言いそびれていた。
丁度、良い機会だとも思うけど、言った時の二人の反応が予想できなかった。これで、親友関係が壊れるが怖かったし、出席している小暮さんに嫌な思いをさせないか、気になった。
そうかと言って、あの二人も誰かと付き合っているようだと疑っているし、だまし続けるのも辛い。
「ねえ、礼子と由美に話したほうがいいかな?」
少し悩みながら小暮さんに相談した
「う~ん、そうだねぇ・・・」
と言いよどんで、しばらく沈黙が続いた。
「ねえ、陽菜ちゃん・・・」深刻な表情で小暮さんが言った。
「はい?」当然、小暮さんからのアドバイスを期待した
「クリスマスケーキ、どこかで買って食べないか」
お~い、私はこんなに悩んでるのに、もう、暢気なんだからぁ。
それに、そんなに深刻な顔をして言う事じゃ無い。可笑しくて少し吹き出しそうになった。
でも、ケーキ食べたいかも。
セックスの時、女性がそんなに動いている訳では無いと思うけど、やはり身体に力が入っているのかな。
少し、お腹空いた。
「うん、食べたい」そう答えた。
「よし、服着て買いに行くか。ここは新宿だ。この時間でもどこか空いてるだろう」
「は~い」
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