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(つまり、15万円をしっかり貰えるなら、別に小暮さんが誰と付き合っていたとしても、いや、今、誰か別の人と付き合っていたとしても、私には関係無い、と言うこと)
でも、本当かなぁ。また、そう思った。
気にしても仕方が無いと思いつつ、気になるので、鎌をかけてみた。
「そんなに真面目なのに、私と付き合っても大丈夫なの?」
「後悔したくないんだ。人生を」
予想外の回答だったので、少し反応が遅れた。
「後悔?」
「うん、また、いつか話するよ。ところで、来週、バイトが無い日はいつ?」
「木曜日」
小暮さんがスマホのスケジュールを確認して言った。
「休めそうだ。軽井沢に行こうか?」
「行きたい! 行った事無いの」
来週、またひとつ、ふたりのイベントが増える。
第2話 完
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