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――階級戦第五戦当日。
――フィールドは『森』。草木などの障害物が多く、身を隠しやすい地形である。
チーム・ヒロ、チーム・ベックマンの両チームは、開始する前に中心に集まっていた。
「今日はよろしくお願いします」
「おう、ボチボチ頼むぜ。銀で勝てねーからって銅でグレてたジャンも、今日は頑張ろうな」
「うるせー!絶対テメェに吠え面かかしてやるからなッ!」
顔を合わせているヒロとベックマン。ベックマンがニヤニヤしながら茶化すようにジャンに話しかけると、ジャンは犬のようにキャンキャン吠えた。
それを見て面白そうにしているベックマンの背後には、同じチームのメンバーがいる。彼とは違い三人共若い。
レイジというツンツン頭の少年。
ニッタという活発そうな少女。
ハルという大きい丸メガネをかけた大人しい雰囲気の少女。
この三人が、チーム・ベックマンの残りメンバーだ。
「話しはそこら辺にしておいて、両チーム配置につけ」
「はい」
「へーい」
審判員の教師に注意されて、ヒロとベックマンはチームを引き連れて反対側の配置へと向かう。
お互いに準備が完了すると、開始の合図が宣言された。
『チーム・ベックマン、チーム・ヒロによる階級である第五戦を開始する。お互い、正々堂々と戦うように。では、開始!!』
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