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「そうだったの?
でも、鈴木さんも曽木の滝を見たら、あの風景を写真に撮りたくなると思うよ。
曽木の滝は、東洋のナイアガラって言われていて、すごく壮大なんだ、それに……」
香山部長が曽木の滝について語っている。
香山部長はこれ程曽木の滝を愛しているから、あの素敵な写真が撮れたのだと感じた。
私も香山部長の様な写真を撮りたい!
「きっと撮れるようになるよ」
香山部長に、私の心の声が聞こえたのだと思うと恥ずかしい。
「着いたぞ。 順番に降りて」
杉下先生に言われて、順番に車から降りる。
「曽木の滝に始めて来たのは鈴木さんだけかな?
曽木の滝で写真を撮ったら、お昼は各自自由に食べて、2時に駐車場に集合!」
曽木の滝って滝があるだけだと思ったら、広い自然公園になっていて、お食事処も4軒もあるらしい。
レンタサイクルに乗っている家族づれもいる。
「桜が咲いてたらもっと良かったんだけど」
香山部長が残念そうに私に言ったけど、桜の季節は観光客が多すぎてゆっくり写真を撮る時間がないかも。
『曽木の滝』に初めて来る私にはこのくらいの観光客がちょうどいい。
「ここが曽木の滝だよ」
目の前には絶景が広がっていた。
あの日、香山部長の写真で見た景色そのもの。
東洋のナイアガラと呼ばれているのも頷ける。
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