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もしかして香山部長も私の事が好き?
今日1日、ずっと側にいてくれたし……、だけど、私が香山部長の写真を気に入ったお礼のつもりかもしれない。
好きって意識した瞬間、私のカメラの位置を直そうとした香山部長の手が私の腕に当たる、それだけの事で、身体がビクッと震え、顔が赤くなったかもとドキドキする。
「鈴木さん、どうかした?」
「いえ……何でもないです」
香山部長に変に思われてないかな?
なるべく平静になるように心を落ち着けてゆっくりと答える。
「ならいいけど。 疲れたり、体調が悪かったりしたら早く言ってね。
大丈夫なら、次の場所に行こうか?」
香山部長が心配そうな目で私を見つめている。
顔が近すぎーー、恥ずかしくてますます顔が赤くなっている気がする。
「行きますよ」
香山部長の視線から逃げるように走り出した。
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