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「友達、マジか……、まあ、可能性が無いわけじゃないよな。 わかった。 最初は友達から、って元々友達じゃねぇか!」
「じゃ、友達以上恋人未満ね」
奈美ちゃんは落ち着いたのか、奏太君を見て笑っている。
パチパチパチ
「奏太、部室で告白とはやるなぁ」
香山部長と部員の谷川さんと山口さんが部室に入ってきた。
香山部長は笑いながら奏太君を見ている。
「あっ、部長……すみません」
「香山、奏太の告白も聞いちゃった事だし、お前も鈴木さんに告白したら?」
谷川先輩が香山部長の背中をつついている。
えっ、香山部長が私に告白?
心の中で何度も反復する。
まさか、そんな……香山部長の顔が恥ずかしくて見れない。
「谷川、内緒だって言ったのに!
わかった、僕も男だ。
鈴木さん、君が僕の写真をずっと見ていてくれた時から、気になってました。
付き合ってもらえますか?」
「……は、はい! よろしくお願いします」
胸がドキドキしすぎて噛みながら返事をした。
まさか彼氏が出来るなんて。
パチパチパチ
部室にいたみんなが拍手をしてくれる。
「ありがとう」
香山部長が頭を下げたので、私も慌てて頭を下げた。
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