18.死神

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 自分だって死にたくないが、3分もすれば意識がなくなるだろう。  必死に抵抗したが、土屋の力に敵わない。 「正直! 今、助けるからな!」  アヤナは、キッチンにあった陶器の皿をテーブルから落とした。  ガチャンと音を立てて壊れたので、土屋が驚いて振り向いた。 「正直を放せ!」  アヤナは、散らばった破片の一つを握ると、ちょうど見開いた土屋の両目を横に切りつけた。 「ウギアアアアア! 目が!」  土屋は慌てて手を放すと、両目を押さえた。  眼球が綺麗に切れて血が流れている。  縄が首から外れたので、俺は息を吹き返した。 「ゲボオ! ゲボ!」 「正直! 大丈夫か」  うんうんと、首だけ動かして返事した。 「どこに行った……」  視力を失った土屋は、方向感覚まで失ってその場でグルグル回っている。 「今のうちに逃げろ!」  吐きそうになりながらも、ベランダから転がり落ちるように外へ逃げた。  その後、通行人に頼んで警察に通報した。
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