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「こんにちは!ゆっきー!お見舞いに来たよ!」
少女は元気いっぱいに挨拶し彼女の名をあだ名で呼んだ。
「宮子ちゃん・・・・・・来てくれたんだ・・・・・・」
「当ったり前でしょー!友達のため学校休んで飛んで来たのだよ!」
宮子と呼ばれた少女は持っていたビニール袋からプラスチックのカップに入った苺のショートケーキを取り出した。
「それコンビニで買ったやつでしょ・・・・・・?」
暗そうな雪音の指摘に宮子はやや困った顔で爆笑して
「あはははは!ごめ~ん!ケーキ屋行ったんだけど売り切れてて、でもどうしてもこれを買ってあげたかったから!」
「ふふ、ありがとう。後で食べるね・・・・・・」
宮子は"了解"と敬礼しケーキをベッドの横の冷蔵庫にしまいこんだ。冷蔵庫には甘いお菓子やジュースばかりが一面に入っていた。色んな種類の炭酸ジュースやチョコやクッキーの箱が積み重ね収納されている。健康的な食品は何1つも見当たらなかった。
「あらら、だめじゃないかゆっきー、甘い物ばかり食べて。ちゃんとした物を食べないとお腹壊しちゃうぞ?」
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