きっと、大丈夫だから・・・・・・!

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 そのソフトクリーム屋は病院の近くの道路沿いにあった。小さな屋台だったが味の種類が多く評判もいい。宮子はその店の常連客で学校帰りや休日の日にはよく足を運ぶ。店員との関係も親しく仲のいい知り合いという関係を築いていたのだ。 「こんにちは店員さん!」  店員は上機嫌そうに宮子の名前を呼んだ。 「やあ宮子ちゃん、また来てくれたんだね?お陰で商売繁盛だよ・・・・・・おや?その患者衣の子は?」 「私の友達!ゆっきーって言うんだ。」 「そうか、友達を連れてくるのはいいけど病気の子にはあまり無理をさせないようにね?」  宮子は"うん、分かった"と素直に返事しポケットから財布を取り出す。 「私はバニラにするけどゆっきーは?」 「チョコレート・・・・・・」 「かしこまりました。バニラとチョコだね?」  店員はアイス用のコーンに二種類のソフトクリームを器用に乗せていく。それを楽しそうに眺める2人。そんなにしないうちに注文のアイスはレジの台へと運ばれて来た。 「お待たせ!頭が痛くなるからゆっくり食べるんだよ?」 「待ってました!」  お金を払い2人はソフトクリームを受け取った。 「いただきます・・・・・・」 「ちょっと待って。食べるんだったら病院の屋上で食べようよ。綺麗な夕焼けを見ながら。」 「え・・・・・・!?溶けちゃうよ・・・・・・?」 「急いで行けば大丈夫!さあ、早く行こう!」  2人は店員に笑顔でを振り別れを告げるとすぐさま病院に駆け急いで戻って行った。
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