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「それで、雪乃。どうして学校サボったんだ。ユイカは兎も角、雪乃がサボるのは珍しい。初めてじゃないか」
「そうだね。不良になった気分だよ。なんか、家に帰ったらさ、部屋荒らされててさ。ショックで立ち上がれなくなっちゃって、部屋も全部ユイカが綺麗にしてくれた」
昨日も怖くて腰抜けちゃったし、歳かなぁとお道化て見せる。
「荒らされてた、部屋の中をか」
「うん、棚とかコンセントとか、服とか全部ぶちまけられてた。多分何も取られていないと思うけれど」
「俺が、百回チャイム鳴らしたとき誰かいたのかも知れないって事か、でも鍵は掛かってたぜ」
確かに鍵は掛かっていた、それは雪乃も確認済みだ。
「そうなの。私が鍵持ってたし。家の前で鍵帰して、雪乃が開けたら、きゃあぁぁぁって感じだよね。凄い響いてたもん」
だってと雪乃は俯く。
「そりゃあ、怖いだろう男だって嫌だぞ自分の部屋荒らされてたら。虎次みたいに部屋に何も無ければ荒らされることも無いんだろうけどな。そのカギを持っていたのがユイカなら朝の段階で、鍵はユイカの家に有ったんだよな。じゃあ、どうやって忍び込んだんだ」
「侵入方法もそうだけど、それよりもさ、なんで小柄な男捕まえなかったなのさ。ビビったのか雄平」
「いや、お前、証拠もなしに襲い掛かったら俺が犯罪者だろうが」
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