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マーロンの家に、 自分が安全な場所に籠ってしまいそうだ 雑踏を抜け、ようやくあの圧迫感から開放されるとラキアは改めて続けた 「顔色も変えないもん、スゴいよ」 「そんなんじゃないよ、ただ・・・」 「え?」 慣れてるだけ、瞳子はそこの部分は言葉にしなかった リディスの住む家は町の中でも城の近くだという 昔はそこがマーロンの家だったそうだ マーロンが町を離れて久しく使われていなかった家に、今はリディスが住んでいる 「マーロンが使っていた書物やら何やらが置いてあるからリディスの勉強に都合が良いんだって」 「そう言えば、マーロンってお城の人達と知り合いなの?」 瞳子は城に行った時、マーロンが誰にも咎められる事なくレクスの元へ進んだ事を思い出す 「咎められるどころか、皆マーロンに敬意を表しているみたいだったんだけど?」 「そりゃあ、そうだよ、マーロンは元フェクリスの魔道師長だったんだから」 「魔道師長?」 「つまり、フェクリスの魔法使いの頂点に立っていたんだよ」 スゴいでしょ、とラキアは自分の事のように得意気に自慢する 「スゴい、ね」 「まだレクスが先代の頃から魔道師長で、お城にあがっていたんだって」 話しながら歩いていると、1軒の家の前に着いた     
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