時空を越えて

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イジメのターゲットなんて誰でも良い、苛めて遊ぶ為の役割にたまたま当たってしまっただけだろう 友達でお喋りする時、わざわざ私がいる机を囲んでお喋りしたり、 更衣室で私だけになると、「暑いから開けてってあげるね」と全開にして行ったり、とネチネチした嫌がらせをされてきた それでも、小学生の時は抵抗もしていた 嫌がらせをしてくる相手に抵抗して、怒れば泣き喚きながら殴りかかったりもしていた けど、それで私の方が悪者になる 先生達も、私に乱暴者のレッテルを貼った 私は1度も自分から暴力に出たことは無かったのに、そんな事情を聞いてはもらえない 私は、イジメをやめてもらいたくて抵抗しただけなのに、そっちは関係ないとされた 抵抗しなければイジメられる 抵抗すれば悪者扱い それなら、と私は無関心を装いやり過ごす事に決めた 髪型も目立たないように3つ編のお下げにして目をつけられないようにした 準備室に着き、電気をつけてコンセントを確認した 全て、抜かれている 「大丈夫、ね」 電気を消し、昇降口に向かった けど、おそらく・・・ 案の定、鍵がかけられていた 外では、さっきの3人組が爆笑しながら、中に取り残された私を指差していた 「じゃあ瞳子さん、また明日ね」 「雷なる前に早く帰った方が良いよ」 楽し気にキャアキャア言いながら帰って行った     
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