結審のアルカナ

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「こやつらに、どの様な処罰を与える?」 「・・・はい」 リディスは1度眼を閉じると、逡巡せずに通告する 「ヘルム、ノビリス、そしてヘルムに従った兵達」 リディスの眼が開く 「あなた達には、島に流れてもらいます」 「ねぇ、それじゃあ今まで通りって事?」 「いいえ」 ルミスの疑問をリディスは否定で返した 「更に沖にある島よ、その島で一生を過ごしてもらいます」 「シジルム、か?」 「ええ、」 シジルムとは、罪人を幽閉するに最適な島だ ぎりぎり、生きていく事は出来る島 「川は泥で濁ってはいるが濾せば飲めるし、島には食せる果実もあるからの」 しかし、その果実はよほどの空腹でなければ口にしたくない程ひどい味だ 「栄養はあるがの」 「せめてもの情けに穀物や野菜の種子を持たせます」 リディスはティクスに種子の準備を命じる 「土地は荒れていますが、根気よく耕して種子をまけばまともな食事が出来るようになるでしょう」 何年かかるか分からないが、一生を島で暮らさなくてはならない者達 時間はある 「そして、ヘルム」 地上に降りてから一言も発しないヘルムの額にリディスはひとさし指で触れると、魔法力の欠片がヘルムに流れた 「・・・なんだ?」 リディスにしか聞き取れない程小さな声で問う     
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