結審のアルカナ

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「リディス、もうすっかり空の魔法を使いこなしているわね」 瞳子がリディスに駆け寄る 「・・・それが不思議なのよ、自然と分かるの」 リディスは自分の両手を見る 「何が出来て何が出来ないか、どうすれば発動させられるか」 「不思議なものか」 そう言ったのはマーロン 「不思議じゃない?」 「ああ、そなたには魔法に関する知識を全て教えてきたのじゃぞ、それが生かされておるんじゃ」 幼い頃からマーロンに教えられた様々な知識 その中には、魔法発動に必要な自然界の流れ、世界を構成する有りとあらゆる原子の特性も学んだ 今、急に使えるようになった魔法にもリディスには対応出来るだけの下地は出来ていた 「全て、そなたの努力によって積み上げられた結果」
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