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「それにしてもヘルムに空の魔法とは、劇薬じゃぞ」
「・・、そうね」
ティクスとヘルムの兵達の様子を見ていたマーロンにも、その危険性を感じた
「ただでさえ空の魔法は危険な魔法、ヘルムを何に使うかは、私は関知しないわ」
全てシジルムに渡った者達が、自力で乗りきってくれる事を願うだけだ
「ちなみに、だけどもし瞳子なら何に使う?」
「え?」
いきなり聞かれ少々戸惑ったが、考えてみる
「そうね、・・・その島の水は濾さないと飲めないのよね?」
「毒ではないから飲めぬ事はないが、泥水じゃ」
島を流れる川の水は常に泥を含む
「なら、私なら水を浄化するモノをつくる」
ここで瞳子は紫苑を見上げ、次いでドラゴン達わ見た
「水は、飲みたい時に飲みたいわよね?」
「ぅ!」
じぃ、とドラゴン達を見詰める
「飲みたい、でしょ?」
「あ、ああ分かったよ」
瞳子が言いたい事が分かったドラゴン達は紫苑に、
「紫苑、これからは好きに水飲みに来て良いぞ」
「えっ?本当に」
「ああ」
これからは、ドラゴン達と鉢合せしないように気をつけながら水を飲みに行かなくて良い
「良かったね、紫苑」
「うん、ありがとう」
そして、ドラゴン達にも、
「これからは、仲良くしてくれるかい?」
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