ノート1の1 『作者の責任の事』

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 俺、『南部 智』はブラッドタイプAA、几帳面を絵に描いたような奴だと認識されているし、俺も割と几帳面な方だと思っている。  几帳面なのは神経質なのとは違うぞ、そういう奴も居るかもしれないが俺は違う。  神経質な几帳面さんは多分、こういう日記は残そうなどとは思わないだろう。  絶対忘れないと思うんだが、もしかすると『また』『何か』あって『この』事を忘れてしまう事があるかもしれない。  俺はそれを危惧しているんだ。  だから、この記録は実際、自分に向けたつもりで書いて行く。  もし、もしも、だ。  当事者が今これを読んでいて、もし『何か』が『また』起きているとするなら、『これ』は『それ』らを解決する為の参考になると思っている。  そういう類いの記録日記になるはずだ。  本当に悪意は無いと言う事をまず、最初に主張させてくれ。  それは、ある日突然現れた、訳では無かったと俺は思っている。  何が『始まり』なのかは未だもって良く分からないが、まず最初の異変を語るとするなら……放課後の美術室から、だろうな。     
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