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現実逃避
僕に声をかけてきた人が、少しだけ気になった。
この感覚は、久しぶりだ。
他人に興味を持つ。
今は、これが怖い。
誰かに執着してしまっては、失った時に喪失感が僕を襲う。
あの日、それを知ったから。
だから、人と関わるのを避けてきた。
僕に声をかけてきた人が、少しだけ気になった。
あの声の高さは、女性だろうか。
久しぶりに、誰かを見たくなった。
その日、クラスメイトに殴られた。
何も、感じなかった。
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