1.未完成

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ひたすら歩きながら、このまま家に帰るのも何だかしっくりこなくて 気分は沈んでるくせに、お腹だけは減ってきて、こういう時の食い意地だけは残ってることにも妙に恥ずかしく、、、けれど、どうしようもないので どこかのお店で夜ご飯を食べようと、漠然と家路に向かう中で一人でも入れるお店を探し続けていた。 20分近く彷徨っただろうか…もう大分、家に近づいていたが、いつもは通ったことのない路地を歩いていると、ふと、小さな灯りが灯った蔦に覆われた扉が目に入ってきた。
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