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野外フェス
「荷物は？」
『つんだ！』
「忘れ物は？」
『ない！』
「戸締まり？」
『おっけ！』
「よし！車に乗り込もう！！」
『「野外フェスにレッツだゴーー！」』（二人で）
『楽しみだね！年に一度の音楽の祭典！
連休もなかなか取れないし
１年のストレスを２日間でぶっ飛ばすゾーー！』
「張り切ってますね」
『そりゃそーよ！
騒ぐ気満々！汗をかいてもいいようにすっぴんです！』
「おー気合いに拍車がかかるー
ちょっと実家よるね」
『おっけー忘れ物？』
「そだね
親を忘れたかな」
『んん？親？お父さんとお母さん？
どーゆーこと？』
「ん？うちの両親もフェスにいくよ」
『一緒に？』
「一緒に」
『なんで？』
「フェス、好きだから」
『じゃなくてーーーー！！
なんでこのタイミング！？』
「えっ親に会いたがってたじゃん
俺たち結婚予定だし」
『TPOどこいった！！
Tシャツ短パンに何よりノーメイクだよ！！』
「俺の親父がいってたよ
”結婚するならすっぴん美人にしろ”」
『ほめられててもこの状況うれしくないわ！！
わかってる！？結婚のご挨拶！！
てか、私の親にスーツで挨拶してたじゃん！！
なのになんで私は、野外フェスな訳！？』
「うちの親がフェスすきだから」
『それは、聞いたわ！！！！
TPO守れよ！！』
「もしかしてテントの配置、気にしてんの？
大丈夫だよ
テントは、100メートル離れて立てる予定だから
野外フェスベイビー楽しみだなー」
『離してくれるのは、ありがたいけど
夜になにしよーとしてるのよ！！！
こっちは、それどころじゃないわ！！！！』
「実家ついたー
ちょっと呼んでくるわ！！」
『人の話きいてねーーーー！！！？？？
もーこうなったらやけだ！！
彼氏の親なんて気にせずに騒ぐぞ！！！』
『そして、あんたが生まれたのよ』
「サラッと誕生秘話、語ってんじゃねーよ！！」
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