流星群に願う事

1/1
前へ
/11ページ
次へ

流星群に願う事

夏の風物詩 臨海学校だか夏合宿だか そんな名称を忘れるぐらい きっとどうでもよかった とりあえず来たキャンプ場 チームに別れて料理をつくり 誰が何担当なんてそんなの特に興味がない 抵抗があるが入らないと行けない大浴場 思春期の盛んな青年達は 湯船で泳ぎ 飛び跳ねる 顔にかかる水しぶき そんな状況を鬱陶しく思う この感情も夏のせいかもしれない いや、夏のせいじゃない 人と関わるのが嫌いなだけだ 湯船につかり騒がしい雑踏から 目をそらす様に空を見た ほてる体を冷ましたくて 駐車場に横たわる 明かりのない駐車場は、湯船の中よりよく見えた ビル街では、味わえない程の美しい夜空 夜空をかける閃光 流れ星 誰かが何か言っていたな 今年の夏は、流星群がみれると もし、この流れ星が願いを叶えてくれるなら 僕は、願いたい 彼らの中に入りたいと
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加