8人が本棚に入れています
本棚に追加
/84ページ
そちの働きで内部の腐敗は一掃された。そちにはそれなりの功を持って遇するが良いが、良いか?」
「恐れ多きことでございます」
実際何にもしてないんですが俺。
「そちには名誉爵位を授けよう。ジョナサン・エルネスト卿」
「お待ち下さい陛下」
割って入ったのは格式の高そうな爺さんだった。
「何を待つことがあろうかシトレ侯爵。エルネスト卿の功は大である。これをもって遇するは諸侯との会議で採択されたもの。下がれ」
あー。なんか、魔王と話してるみてえ。
「恐れながら陛下。私は才乏しき身にて、爵位を頂くに足る身ではございません」
「何を謙遜するか。領地なき名誉爵位なれど、卿にはふさわしき働きがあったではないか。これは勅命ぞ。断るは赦さぬ。であろう?エルネスト卿」
「御意に」
あー帰りてえ。フランチェスカのおっぱい、通称フラパイが懐かしい。
「ではエルネスト卿、改めて下知を下す。ジョナサン・エルネスト卿を余の相談役として余の側に置く。卿よ、我が側にいよ」
えええええええええええええ?!
最早ええしか出ないよ。
周りがザワッてしてる。
「陛下!こやつはブロンズですぞ!」
誰かが叫んだ。いいぞ誰か!そのまま俺を外に放り出してくれ!
「ランクが何であろう。であれば卿は今よりプラチナである」
お願いだああああああああ!俺を帰してえええええええ!
「恐れながら陛下。私にはアカデミーの教員たるがありますれば、いま少しの猶予を」
「であるか。ならば一年を設ける。その後、きっと勤めてくれるな?」
「御意に。小才の身なれど必ずや、務めを果たさせて頂きます」
よし帰ろう。かえってフラさんと逃げよう。
「めでたい!今日の晩餐はいつも以上に華やかとなろう!」
最悪の形で、謁見が終了した。
最初のコメントを投稿しよう!