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ひまわり 憧れる
アカデミーの庭の大河に、巨大な水柱が立った。
ユノが一本釣りしたのは、体長10メトルはあろうかという、巨大魚だった。
巨大魚を目を大皿のようにして見つめていたアリエールは、震える声で聞いた。
「この魚は?」
「ダイオウノゴイです。故郷の池にいっぱいいました。今日のご飯です」
「ところで、私の本は読んでいただけまして?」
「はい読みました。そこに」
ユノから少し離れた所の岩の上に置かれていた。
「私はチノが可愛いと思いました」
ああ。確かユノがモデルの子供だった。九歳くらいの小さな魔法使いで、小さな豆スライムを使い魔にしていて。
「こんな感じでした。とう」
「ぎゃあああああああ!おい!俺をむしっても豆スラにはならねえんだよ!」
「何事もチャレンジです」
そういえば、スライムの繁殖って一体。
「エルネスト先生は元気ですか?」
「そうですわね。今頃王宮ですわ」
「捕まってんじゃねか?今頃」
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