8人が本棚に入れています
本棚に追加
/84ページ
スライムが呑気そうに言った。
「そういえば、エルネスト先生について、私達あまりよく知りませんわ」
「先生ちょっと怖いです。よく怒ります」
怒られるようなことしたのは貴女ではなくて?今ランク戦で、貴女一度も戦ってませんわよね。開始直後の参ったしか出てませんし。
「そうですわ!取材ですわ!モデルを掘り深めていきますのよ!」
「どうしますか?私はよく知らないです」
「私に心当たりがありますわ!任せてくださいまし!ブリュンヒルデを呼んでまいりましょう!」
かくして、事態は益々混迷を深めていくのだった。
晩餐会まで随分と時間があった。
逃げ出したい気持ちと帰りたい気持ちを抱えながら、ジョナサンは庭に出た。
そこでは宮廷騎士達が棒を振り回していた。
よし逃げよう。そう思った矢先、
「おい貴様!そこを動くな!」
怖いおっさんに因縁をつけられた。
「あー。お早いお戻りですね義父上」
宮廷騎士筆頭のジークフリード・ルバリエ。要するに、でっかい目の上のたんこぶだった。
「お前にそんな風に呼ばれる覚えはない!フランチェスカはどうした?!」
見て解るように置いてきました。
「アカデミーですよ。
最初のコメントを投稿しよう!